Instagram 簡単セキュリティ – 二段階認証とプライバシー設定で守る
Instagramのセキュリティに関する基本的な知識からセキュリティを高める方法、今後においてもInstagramのセキュリティを確保していくための応用的な知識までを網羅しています。
Instagramを利用している多くの方にとって、セキュリティの不安は大なり小なり常に付きまとうものではないかと思います。
Instagramは日本国内でも多くのユーザー数を誇り、略して「インスタ」の愛称でもすっかりおなじみのSNSとなりました。写真映えする光景のことを「インスタ映え」と呼ぶ言葉も登場し、Instagramが生活の一部になっているという方もいらっしゃると思います。
そんなInstagramだけに、不正ログインや乗っ取り被害が起きた時のダメージはとても大きく、「セキュリティを万全にしておきたい」「自分のInstagramはセキュリティ上安全なのか」といった不安や疑問は尽きません。
そこで、Instagramのセキュリティに関する基本的な知識からセキュリティを高める方法、今後においてもInstagramのセキュリティを確保していくための応用的な知識までを網羅しました。
Instagramを利用しているユーザーの方々は是非最後までお読みいただければと思います。
1.Instagramを使うなら知っておくべきセキュリティの基本
最初に、Instagramを使うのであれば知っておきたいセキュリティの基本的な知識を整理しておきたいと思います。
1-1.Instagramのアカウントが狙われている
これだけ多くのユーザーを抱え、人気となっているInstagram。それだけに攻撃者から見てもInstagramは魅力的な存在です。
2018年頃は高級サングラスのブランド「レイバン」の偽物販売の宣伝と思われる投稿が相次いだ事例がありましたが、これはかつてFacebookでよく見られた事例です。それだけInstagramも宣伝に使うだけの価値があると見なされている証拠です。
乗っ取り犯にとって魅力的なInstagramのアカウントについて、あなたがお使いのアカウントのセキュリティは万全でしょうか?
1-2.Instagramの不正ログイン被害に遭うとどうなる?
Instagramのアカウントが不正にログインされると、どのようなことが起きるのでしょうか。主な被害事例を挙げてみました。
1-2-1.勝手に無関係な投稿をされる
先述の「レイバン」投稿も含めて、アカウントに不正ログインした攻撃者が勝手にあなたのInstagramアカウントに無関係な投稿をします。「レイバン」投稿は偽物販売、もしくは金銭詐取が目的ですが、それ以外にもアダルトまがいの投稿をされる事例もあります。
以下は、実際にあった「レイバン」投稿の画像です。
個人のアカウントでももちろんですが、これが企業のInstagramアカウントとなると勝手な投稿をされてしまったことによる信用失墜やイメージダウンのダメージはとても大きくなります。
1-2-2.アカウントを乗っ取られる
攻撃者が不正ログインに成功したということは、パスワードがすでに知られていることを意味します。このパスワードを正規のユーザーに成りすまして変更されてしまうと、今度は正規のユーザーがログインしようとしても不正アクセス扱いとなってしまいログインできなくなります。
これが、Instagramの乗っ取りです。アカウントを乗っ取られてしまうと自分の名前で攻撃者のやりたい放題になってしまうので、きわめて危険です。
1-2-3.アカウントに保存されている個人情報が漏洩する
Instagramにはアカウントの中にフォローしている人、フォローされている人のリストや、個人間でやり取りをするダイレクトメール機能のメールも保存されています。
Instagramのアカウントに不正ログインされてしまうとこうした情報もすべて見られてしまうため、情報漏洩の恐れがあります。また、攻撃者は乗っ取ったアカウントの本人を装ってダイレクトメールを送信することも可能です。
これは最もダメージが大きくなりやすい不正ログイン被害であり、セキュリティの重要性を強く実感する部分とも言えます。
1-2-4.アカウントが凍結される
Instagramの運営側から不正ログインを疑われるような挙動や通報があると、アカウントが凍結されることがあります。正規のユーザーが「自分のアカウントである」と表明してもそれを証明できない限りはアカウントの凍結を解除できず、自分のもとに取り戻すことができません。
アカウントが凍結されて復旧できないとなると、そこに保存されている投稿やフォロワー、さらにダイレクトメールの内容などをすべて失うことになってしまうので、被害は甚大です。
1-3.Instagramの主なセキュリティ機能
前項のような被害を防ぐために、Instagramにはどんなセキュリティ機能があるのでしょうか。Instagramのセキュリティ機能は、大きく分けて2つあります。
1-3-1.二段階認証
アカウントへの不正ログインを防ぐ決め手となる、とても強固なセキュリティ機能です。IDとパスワードを入力すると、あらかじめ登録してあるスマートフォン端末に対してショートメールが届きます。そのショートメールにはセキュリティコードといって数列が記載されており、それを入力しないとInstagramにログインできません。
つまり、正規ユーザーしか持っていない登録端末がなければログインできないということになります。Instagramの二段階認証はセキュリティの観点から設定必須の機能なので、「2-1.二段階認証(セキュリティコード)の設定方法」で詳しく解説します。
1-3-2.プロフィールの非公開設定
Instagramには、フォロワーという概念があります。Facebookの友達機能に似たもので、フォロワーとなった人のタイムラインにはフォローしている人の投稿が表示される仕組みになっています。
しかし、Instagramは初期設定ではプロフィールが公開される設定になっているため、フォロワー以外の人であっても検索をすれば投稿の内容などアカウントの情報が見ることができます。
見知らぬ誰かに見られたくないという場合は、プロフィールの非公開設定をすることができます。この設定をしておくことで、フォロワー以外の第三者が勝手にアカウントの情報を見ることができなくなるので、セキュリティ性が高くなります。
ユーザー同士で広く検索し合って共有しあうのがInstagramの醍醐味ではありますが、第三者に勝手に見られたくない場合は非公開設定にしておくことをオススメします。その方法は「2-3.非公開アカウントの設定方法」で解説します。
1-4.基本は「転ばぬ先の杖」
Instagramのアカウントが不正ログインされてしまうと、乗っ取りやアカウント凍結など、取り返しのつかない事態に発展する恐れがあります。こうならないために「転ばぬ先の杖」が重要であることは、セキュリティの基本です。
そのための設定方法と安全にInstagramを使用するための対策を次章以降で解説していきます。
2.Instagramのセキュリティを高める設定方法
二段階認証と非公開設定という、Instagramの2大セキュリティ機能を利用するための設定方法をそれぞれ解説します。
2-1.二段階認証(セキュリティコード)の設定方法
二段階認証の設定手順は、以下の通りです。
Instagramのトップ画面で、右下の「人の上半身」の形をしたアイコンをタップします。
自分のプロフィール画面になったら、右上にある三本線アイコンをタップします。
画面下にある「設定」をタップします。
少しスクロールをして、「二段階認証」の項目を探してタップします。
二段階認証の設定画面が出てきますので「スタート」をタップします。
「SMS」の右にあるスイッチをオンにします。
電話番号の認証画面に遷移するか、自身の電話にショートメールで番号が届くので、それを入力して「次へ」をタップします。
「二段階認証はオンになっています」という表示が出るので「次へ」をタップします。
最後にバックアップコードの表示画面が表示されます。ここで表示されているコード番号はログインできなくなった時のための非常用コードなので、必ずスクリーンショットを撮るなどして残しておいてください。
これで、Instagramの二段階認証設定は完了です。
2-2.二段階認証によるログインの方法
二段階認証を設定しているInstagramアカウントにログインする方法を、手順を追って解説します。
最初に、ログイン画面でIDとパスワードを入力します。
二段階認証を設定していると、次の画面でセキュリティコードの入力を求められます。
この画面が表示された直後にショートメールでセキュリティコードが届くので、それを入力して「次へ」をタップします。
セキュリティコードが正しく入力できていれば、これでログイン完了です。
2-3非公開アカウントの設定方法
第三者に自分のアカウント情報を勝手に見られたくない場合は、プロフィールの非公開設定が有効です。
設定をするには、二段階認証の設定の際と同様にInstagramのトップ画面から右下の「人の上半身」アイコンをタップします。
次に、プロフィール画面の右上にある三点アイコンをタップします。
画面下にある「設定」をタップします。
設定メニューを下にスクロールさせると、「アカウントのプライバシー設定」という項目があるのでタップします。
「非公開アカウント」の右にあるスイッチをオンにします。
これで設定完了です。
2-4.非公開アカウントに設定すると、どう見える?
非公開アカウントに設定すると、該当するInstagramアカウントを検索しても投稿している写真などが見られなくなります。検索してアカウントを見つけることはできますが、何を投稿しているのかがフォロワー以外の第三者には分かりません。
しかしInstagramのフォローはフォロワー側が勝手にすることができる仕様です。勝手にフォローされていまったら投稿内容が見られるのでは?と思ってしまいますが、非公開設定にしているとフォローが承認制になります。つまり、アカウントの持ち主によって承認されない限りはフォローできません。
これにより、アカウントの情報が世界中の誰からでも勝手に見られるという状況を解消することができます。
3.これからもInstagramを安全に使うために
3-1.Instagramのパスワードを難しい文字列にしよう
Instagramの不正ログインを防ぐには、パスワードを知られないようにすることが基本中の基本です。「複雑な文字列にしましょう」というアナウンスはさまざまなパスワード管理で見聞きしますが、複雑な文字列とはどんな文字列のことでしょうか。
- 英字、数字、記号など複数種類の文字が混ざっている
- 桁数が多い
- 大文字と小文字の区別が可能であればそれも混ぜる
こういったことが基本になります。
では逆に破られやすいパスワードとは、どんなパスワードなのでしょうか。実際に破られやすいパスワードの事例を交えてパスワードの作り方を詳しく解説している「正しいパスワード生成と管理で不正ログインを防ぐ方法とお役立ちツール7選」という記事があります。今後のセキュリティ意識を高める意味でも、ぜひお読みください。
3-2.InstagramのパスワードはInstagram専用にする
パスワードの使いまわしも、アカウントが乗っ取られてしまう原因のひとつです。仮に自分自身とInstagramの運営でパスワードなど個人情報を完璧に管理していても、他のネットサービスで同じパスワードを使用していると、そのサービスで個人情報が流出してしまった際にInstagramのログインにも試されてしまいます。同じパスワードを使いまわしていると当然不正ログインに成功してしまいます。
InstagramのパスワードはInstagram専用で、もちろん他のネットサービスについても同様に個別のパスワードを使うようにしましょう。
3-3.スマートフォン自体にロックを設定しておく
スマートフォンは持ち歩くことが前提の端末なので、ちょっとトイレに行ったり席を外す時に置いたままにしてスマートフォンから離れることもあるでしょう。理想的なのは手元から離さないことですが、その間に第三者が勝手に操作をしないようロックを設定しておきましょう。
4まとめ
Instagramの人気が高まれば高まるほど重要になるセキュリティ情報を、基本から実際の設定、そして今後の安全を確保する対策まで順を追って解説してきました。不正ログイン防止のために二段階認証の設定は基本中の基本なので、この記事をお読みになったことをきっかけに、ぜひ設定をしておいてください。
ここで解説した内容はInstagramに限らず、他のSNSなどにも共通しているセキュリティの基本でもあるので、ぜひ応用して安全を確保してください。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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