フリーソフトでも性能は十分!簡単無料のPCバックアップ術
なにかトラブルが起きる前に、PCのデータをバックアップはしておいたほうがいい…頭ではわかっていても、ついつい後回しにしてしまいますよね。この記事では無料で使えるバックアップ用のフリーソフトを紹介していきます。費用がかかりませんから、手軽に試しみてはいかがでしょうか。
なにかトラブルが起きる前に、PCのデータをバックアップはしておいたほうがいい…頭ではわかっていても、ついつい後回しにしてしまいますよね。
この記事では無料で使えるバックアップ用のフリーソフトを紹介していきます。費用がかかりませんから、手軽に試しみてはいかがでしょうか。有料版のバックアップソフトはもちろん多機能で高性能ですが、フリーソフトであってもそれらと遜色のない実用的な性能のものがあります。
まずはバックアップの基本的な仕組みを整理することからはじめ、その上でファイルやフォルダのバックアップを簡単にでき、なおかつ高性能なものをピックアップしていきます。またあわせて、PC丸ごとをバックアップするフリーソフトも取り上げますが、こちらに関しては日本語に対応していないものもあり、やや難しくもある点に注意したいところです。
そして最後に取りあげるバックアップの際の注意点も参考にすれば、お金をかけずに堅実なバックアップができるでしょう。
1.バックアップの基本的な仕組み
バックアップの方法は大きく2系統あり、「任意のファイル・フォルダ」を保存するものと、「PC丸ごと」を保存するものに分けられます。両者はバックアップの仕組みが異なるため、目的に応じてフリーソフトを選ぶ必要があります。
1-1.ファイル・フォルダのバックアップの仕組み
バックアップとはコピーをとることですが、下記のようにいろいろな方法があり、それによって要する時間が異なります。フルバックアップ以外は、すべてのファイルをコピーしないため時間が短くなる性質があり、バックアップソフトは時間短縮を実現するものが多くあります。
≪フルバックアップ≫
すべてのファイルを、バックアップします
≪増分バックアップ≫
前回のバックアップ以降に変更されたファイルをバックアップします
≪差分バックアップ≫
最新のフルバックアップ以降に変更されたすべてのファイルをバックアップします。フルバックアップと増分バックアップの中間的存在です
≪ミラーリング≫
更新されたファイルを最新版として、複数のドライブに同一の内容を記録します。(2台以上のドライブが必要です)
1-2.PC丸ごとのバックアップ
OS(WindowsやMacなどPCを動かすための基本ソフト)や各種データ、インターネット・メール関連、プリンタ等の機器の設定まで、何から何まで保存することを、イメージバックアップと呼びます。PCが不調だったりトラブルが生じている場合は、このデータを用いることでバックアップ時の環境を復元することができるようになります。
1-3.バックアップソフトの有料版と無料版のちがい
データを単純にバックアップするだけなら、無料版と有料版のちがいはさほどありません。最低限のバックアップだけなら、フリーソフトで十分と言えます。
ただし有料版では、自動バックアップの設定をカスタマイズできたり、バックアップにセキュリティをかけられたりと、できることが幅広く、また世代管理(最新のバックアップに復元できるだけでなく、その前の世代にも復元できるよう管理すること)などの機能も豊富です。加えてサポートが手厚いので、疑問を解消しながら、ソフトの性能を引き出せるようになるでしょう。
また有料版はパフォーマンスや操作性に気を配っているものが多く、同じ操作でも作業が無料版より早く終わることもあります。
2.無料でも優れた機能! ファイルをバックアップするフリーソフト
フリーソフトには国内のものから海外のものまで数多くあり、どれを選んでよいか迷うでしょう。そこで、ここではシンプルで使いやすいもの、かつ開発者のサイトが日本語に対応しているものをピックアップします。Q&Aが用意されているサイトも多いので、使い方に迷った時も安心だといえます。
2-1. 初心者から上級者まで幅広く使える「BunBackup」
バックアップしたいフォルダと、保存先のフォルダを選択するだけという簡単手順が魅力です。必要最低限だけでも簡単にバックアップしたいという人向け。
その一方で、除外フォルダを設定したり、高度な自動バックアップを設定するなど、バックアップの条件をカスタマイズすることもでき、上級者の要望にも応えてくれます。それらの設定方法は作者サイトにおいて、ヘルプやQ&Aで使い方を丁寧に説明してあります。
窓の杜 : BunBackup
2-2. 質問に答えていくだけでOK!「FBackup」
ウィザード形式(質問に答えていくことにより操作を簡便にする機能)なので、質問に答えるだけで段階的にバックアップ手順を決めていくことができます。こうしたソフトの操作に慣れていない初心者でも、迷うことなく進められます。
フルバックアップとミラーバックアップを選ぶことができますが、差分バックアップは有料版でのみ利用可能です。
作者サイト : https://ja.fbackup.com
2-3. シンプルなのですぐに慣れる「Backup」
シンプルなインターフェイスが特徴。バックアップ元とバックアップ先を選ぶだけという簡単手順で、誰でも使いこなすことができます。ミラーリングされるので、バックアップが短時間で済みます。最低限のバックアップを、高速で済ませたいという人向けです。
作者サイト:http://www2.biglobe.ne.jp/sota/backup.html
3.PCを丸ごとバックアップするフリーソフト
こちらのフリーソフトに関しては、日本語に対応していないものもあります。とはいえ、直感的に操作できるのが特徴です。英語が苦手だという人は、OS自体が搭載しているイメージバックアップ機能を利用すると良いでしょう。
それらに関しては、『しっかりデータ復元!いざという時のためPCをパックアップ』をご参考ください。
3-1.日本語対応の世界的な人気ソフト「EaseUS Todo Backup Free」
日本語表記の分かりやすいインターフェイスであり、初心者でも迷わず使うことができます。イメージバックアップはもちろんのこと、文書や写真、メールなどの総合的なバックアップも実現できます。
総合的なバックアップができるフリーソフトは外国製のものが主流ですが、その中でも珍しく日本語に対応しているので、英語が苦手な人でも安心して利用できます。
公開サイト:https://jp.easeus.com/backup-software/free.html
3-2.直感的に操作できる「AOMEI Backupper Standard」
英語表記ですが、直感的に操作を進めることができます。イメージバックアップだけではなく、その他の総合的なバックアップも可能。スケジュール設定ができる点がポイントです。
公式版ではありませんが、有志が制作した日本語化ファイルが存在します。これをセットアップできる人であればとても便利に利用できる、中級者以上向けのソフトだといえます。
公開サイト:https://www.ubackup.com/download.html
4.Macのバックアップ
4-1.「Time Machine」でPCを丸ごとバックアップ
OS10.5以降に標準搭載されているApple純正のバックアップアプリです。USBなどで接続した外付けのハードディスクなどに過去1ヵ月分のMacの状態が保存され、容量が一杯になれば古いものから自動的に削除されていきます。一度設定しておけば、任意の日時の状態にMacを戻すことができます。
設定は非常に簡単で、外付けのハードディスクを接続するだけで、そのドライブをTime Machineで使用するかどうかを聞かれますので、指示にしたがうだけでバックアップ体制が整います。
使用方法が解説されているサポートサイト:http://support.apple.com/ja-jp/HT201250
4-2.フォルダやファイルをバックアップできるフリーソフト「iBackup」
海外製ですが日本語にも対応しているソフトで、フォルダやファイルを簡単にバックアップすることができます。バックアップの対象をチェックマークで選択するという簡単な操作性で、初心者でも迷うことなく利用できるはずです。初回のみフルバックアップを行い、それ以降は差分バックアップとなります。
公開サイト:http://www.grapefruit.ch/iBackup/index.html
5.バックアップするときの注意点
5-1.重要なバックアップデータは複数のメディアに保存する
例えば外付けHDD(USBなどで接続する記憶媒体)にバックアップデータを保存したとしても、そのHDDが壊れないとは限りません。実際に、重要なデータはHDDとDVD-Rなどのように2つ以上のメディアに保存すべきだといえます。
5-2.分かりやすい名前でフォルダを管理する
バックアップしたデータは、時が経つと忘れてしまいがちです。そんなことがないように、フォルダ名の先頭に「bk_」、あるいは最後に「_Backup」を付けるなどをして管理するという手も有効です。
6.まとめ
ファイルやフォルダをバックアップするフリーソフトは、簡単に使える高性能なものが多くあります。初心者でも難なく利用できますし、上級者の要望にも応えるものといえます。
それに対して、イメージバックアップをするフリーソフトは難易度がやや高く、使う人を選ぶかもしれません。むずかしいようなら、OS自体が搭載するイメージバックアップ機能を利用する手もあります。
いずれにせよ、有料ソフトを購入することなく、無料でバックアップをとることは可能ですので、バックアップ初挑戦を考えているならトライしてみてはいかがでしょうか。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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