Wi-Fiが遅い原因とすぐに試せる5つの対処法
Wi-Fiが遅いと感じた時に考えられる原因と、今すぐ試すことができる対処法をまとめました。Wi-Fiの快適な環境を維持するためにお役立てください。
ご使用のWi-Fiが遅く、何とかしたいとお考えですか?今やWi-Fiはネット接続のメインとも言える存在となっているため、Wi-Fiが遅くて動画の視聴中に動画が何度も停止したり、ネットにつながりにくいという状況は非常に不便です。誰もが一度は経験するストレスではないでしょうか?
安定したWi-Fi環境は自宅で快適なネットライフを過ごすためにも不可欠であるため、本記事ではWi-Fiが遅い時の対処法を解説します。
1.Wi-Fiが遅くなる4つの原因
Wi-Fiが遅い時は、以下に挙げる4つの原因に該当しているケースが大半です。データのダウンロードや画面表示に時間がかかるなどの不便を感じる時は、以下に挙げる原因に該当していないか確認してみてください。
1-1.ルーターの前に障害物がある / 距離が遠い
Wi-Fiは電波によるネット接続なので、Wi-Fiルーターの前に障害物があると電波通信の邪魔になってしまいます。コンクリートや鉄には電波を通しにくい性質があるため、こういった建材に囲まれた場所にWi-Fiルーターを置く場合は注意が必要です。
また、障害物は無くともルーターとの距離が遠いと電波が届きにくくなるので、これもWi-Fiが遅くなる原因になります。
1-2.接続している端末が多すぎる
Wi-Fiルーターには据え置きタイプと持ち運び可能なモバイルタイプがあり、それぞれ接続台数に制限があります。機種にもよりますが、据え置きタイプの場合は約10~20台、モバイルタイプの場合は約5台から10台以内程度までなら問題はないといえます。家族でPCやスマートフォン、タブレット端末などを使っていると、思いのほか接続している端末は多くなります。
また、スマートスピーカーやテレビ、エアコン、冷蔵庫などの家電品もWi-Fiに接続するものが増えています。多くの常時接続デバイスをWi-Fi接続した上で、かつ家族全員でネットに同時接続するとWi-Fiが遅くなる可能性があります。
カフェなどの共用スペースで混雑時にWi-Fiが遅くなるのも、同様の理由で回線が混み合うのが大きな原因と言えます。
1-3.電波干渉が起きている
一部の家電には電波干渉といって空中を飛んでいる電波に影響を及ぼすものがあります。その代表的なものが電子レンジで、こうした家電製品による影響でWi-Fiの通信速度が遅くなることがあります。なぜ電波干渉が起きるのかというと、Wi-Fiの周波数帯域の一つである2.4GHz帯と同じ周波数帯域の家電があるためです。
自宅内だけでなく近隣の家などでもWi-Fiを使用していて、その周波数帯域が2.4GHzであると電波干渉の原因になります。これにより、自分が使用しているWi-Fiが不安定になることがあります。
1-4.ルーターや端末に不具合がある
障害物や電波干渉以外に、ルーターや端末に不具合があるためにネットにつながりにくくなることがあります。
不具合とは違うものですが、提供されているネットワークは速いのに、ルーターが古く新しい高速な規格に対応していない、また接続する端末が古いためネットからのデータを高速に処理できず、結果としてWi-Fiが遅いと勘違いしてしまうケースもあります。
また、季節は限定されますが、夏の特に暑い日の室温がルーターや端末の正常動作温度の範囲を超えてしまい熱暴走によって不具合を起こす可能性もあります。
2.Wi-Fiが遅い時にできる5つの対処法
先に挙げたWi-Fiが遅くなる原因を踏まえて、ネット環境を安定させる対処法を解説します。
2-1.Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
Wi-Fiが遅い場合は、ルーターの設置場所を変えることで改善できるケースが多くあります。
Wi-Fiの電波は金属や水、コンクリートで遮られやすい傾向があるので、水槽の近くや金属製のラックの中、コンクリート製の壁の角などは避けましょう。
また、Wi-Fiの電波はルーターを中心として360度の方向へ放射状に飛ぶため、なるべく家の中心やネットをよく利用する部屋に置く、かつ床から1メートルから2メートルほどの高さがある場所に設置した方が安定しやすいといえます。
さらに電波干渉を避けるために、電子レンジやIHヒーターといった電波に影響を及ぼす家電、さらにはBluetoothによる通信を行う機器などから離れた場所に置くようにしましょう。
2-2.Wi-Fiルーターの設定を変更する
2.4GHzの周波数は電波が比較的遠くまで届き、遮蔽物に強いという特徴があるため、多くのルーターで使用されていますが、電子レンジなどの家電品やBluetoothなど他の機器が使用している周波数帯なので、それらの電波が干渉して不安定になることがあります。そこで、ルーターの設定周波数を5GHzに変更してみる方法があります。
5GHzの周波数はWi-Fi専用とされており、他の機器の干渉がなく通信速度が速くなる一方で2.4GHzと比べ遮蔽物に影響を受けやすい傾向にあるので、この方法を試す場合はルーターの設置場所に注意する必要があります。
2-3.接続機器を減らす
使用しているWi-Fiルーターが10台以上の接続に対応していたとしても、接続機器が増えるほどWi-Fiルーターの負荷は大きくなり、接続スピードが遅くなる傾向があります。
そのため、Wi-Fiが遅いと感じる時は使っていない機器の接続を解除してみることも有効です。
2-4.Wi-Fiルーターを再起動してみる
今まで普通に使えていたWi-Fiが不安定になったり、ネットに接続できなくなった場合は、Wi-Fiルーターや端末を再起動するとつながることが多々あります。
それでも解決しない場合は、LANケーブルや電源が抜けていないか確認してみましょう。
2-5.プロバイダのプランを見直す
Wi-Fiが遅い原因はルーターではなく、プロバイダ側のプランが影響しているケースもあります。例えばマンションなど集合住宅の場合は同一の建物の他の住人と回線を共有しているプランを使用していると、Wi-Fiが遅くなる可能性があります。この場合は契約中のプランを見直し、回線を共有しないプランに変更すると良いでしょう。また、プロバイダを変更することでネットが混雑する時間帯でもWi-Fiが安定する場合もあります。
以上のことからプロバイダのプランを見直して改善が見込めるならば、検討してみるのも良いでしょう。
ちなみにWi-Fiの遅さには直接関係ないものの、PCやスマートフォン、タブレットなど端末が古くて新しいOSに性能が追いついておらず、ネット関連の処理が遅いためにWi-Fiが遅いと勘違いするケースも考えられます。この場合は新しい端末に替えることで、ネット接続が安定するようになります。
3.Wi-Fiルーターに問題がある時の対処法
Wi-Fiルーターの置き場所を変えるなどの対処をしても解決できない場合は、Wi-Fiルーター自体に問題がある可能性があります。その場合は、以下に挙げる対処法を参考にしてください。
3-1.新しいWi-Fiルーターに交換する
ルーターやモデム自体が旧式だと、通信規格が古いために通信速度が遅くなる原因になります。通信規格は機器本体や取扱説明書、メーカーの公式サイトなどで確認できるので、確認してみて通信規格が古い機種であるなら、最新規格の機種に変更することを検討してみてください。
接続規格が旧式のままだと暗号化の有無などセキュリティの面でも不安要素が残るため、その観点からもルーターへの買い替えを推奨します。
3-2.IPv6接続に変更する
ここまでに挙げた対処法を試してもWi-Fiが遅い場合は、通信手段をIPv4接続からIPv6接続に変更することで改善が期待できます。
IPv6接続はIPv4接続よりも新しい接続方式で接続スピードが速くなるため、接続端末が多いことによるWi-Fiの遅さが解決する可能性があります。
4.まとめ
Wi-Fiは電波による無線ネット接続であるため、置き場所が悪いといったことや電化製品による電波干渉など、ちょっとしたことで速度が遅くなる可能性があります。
この記事にある通りWi-Fiが遅い原因は様々であり、大掛かりな修理をしなくても少しの見直しで解決することも多々あります。お使いのWi-Fiが遅いと感じる時は、本記事で解説した対処法を試してみてください。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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