Wi-Fiがつながらない時の原因と今すぐできる11の対策
Wi-Fiがつながらない時に慌てず対処し、今すぐ問題を解決するためのチェックリストと、原因を特定する方法を解説します。
Wi-Fiがつながらないことでお困りですか?スマートフォン登場前はインターネットにつなぐ際はLANケーブルをパソコンに直接差し込むことが主流でしたが、今はWi-Fiを利用することでいつでもどこでも、手軽にインターネットにつなげられるようになりました。
Wi-Fiのおかげで自宅以外、カフェなどの公衆の場でもインターネットを利用できるようになりました。その恩恵を受けて、特定のオフィスを必要とせずに働けるようになった人も少なくありません。
このように便利で利用する人が多く、無くてはならないものになったからこそ、Wi-Fiがつながらなくて困るという問題が思いのほか起こりやすくもあります。
特にノマドワーカーなど、ノートパソコンやスマートフォンを駆使して仕事をする人にとっては、Wi-Fiがつながらないことは死活問題でもあります。
そこで今回は、自宅や公衆の場のWi-Fiがつながらない原因と対処法を解説していきます。
1.Wi-Fiがつながらない時、今すぐできる対策7選(端末側の対策)
インターネットを使おうとしたらWi-Fiにつながらない、もしくはいきなりつながらなくなってしまった時のために、今すぐできる7つの対策をご紹介します。こちら参考にして、端末に問題がないかをチェックしてみてください。
1-1.Wi-Fiの電波強度を確認する
まずは、Wi-Fiの電波強度が十分であるかどうか確認してみましょう。電波が弱い場合は、ルーターの周辺に荷物があるなど、障害物がないかチェックしてみてください。
Wi-Fiの電波は障害物の影響を受けやすい傾向があり、荷物などの障害物を周辺に多くある場合は障害物を移動させるか、端末自体を電波が入りやすい場所に移動するなどの工夫をしてみてください。
また、本来選ぶべきではない、電波が弱いWi-Fiを選んでしまっているケースもあるため、本来選ぶべき電波強度が強いWi-Fiを選んでいるかどうか確認してみる必要もあります。
1-2.Wi-Fi接続が有効になっているかチェックする
電波強度に問題がないのにWi-Fiにつながらない時は、Wi-Fi接続が有効になっているかチェックしてみましょう。気付かないうちに誤操作をしてしまい、Wi-Fi機能をオフにしてしまっている可能性が考えられます。
また、スマートフォンやタブレット端末でWi-Fi接続が有効なのに繋がらない場合は、機内モードがオンになっていないかも確認してみましょう。機内モードがオンになっていた場合はWi-Fi接続だけでなく、通話やその他データ通信もできなくなります。(機内モードでWi-Fiを有効にすることも可能です)
さらにノートパソコンの場合は、本体にWi-Fi接続のための物理的なスイッチが付いていることがあるので、ソフト的な切り替えだけでなくスイッチが入っていることも確認してみてください。
1-3.接続しようとしているSSIDが正しいかチェックする
ルーターによっては1台につき複数の周波数帯域を持っている場合があることから、接続しようとしているネットワークのSSIDをよくチェックする必要があります。
複数の周波数帯域があるといっても数字しか違わないといったことや、ネットワーク名に2.4GHz(またはG)や5GHz(またはA)などの周波数や規格名が表記されているなど、思いのほか間違えて選択してしまいやすいケースがよくあります。
選ぶネットワークを間違えてしまうとパスワードが一致しないという理由で、Wi-Fiにつながらない状況になっているかもしれません。
以上のことからWi-Fiにつながらない時は、SSIDとパスワードが完全に一致していることを確認した方が良いでしょう。
1-4.複数の周波数がある場合は5GHzでつないでみる
自宅ルーターは機種によって複数の周波数帯域を持っている場合があり、2.4GHzと5GHzでつなげられるものがあります。
ルーターにもよりますが、SSIDに「A」がついているものが5GHzのものになります。(「G」がついているものが2.4GHz)
その場合は、電波干渉が少ないおかげで安定性が高いと考えられる5GHzで接続してみることをおすすめします。
1-5.Wi-Fi接続を一度切って再びオンにしてみる
Wi-Fi接続を確認してみて、オンになっているにもかかわらず接続状況が不安定な時は、一度Wi-Fi接続をオフにしてみましょう。そうして10秒ほど待ってから、再びWi-Fi接続をオンにしてみてください。
Wi-Fi接続をいったんリセットすることで不具合が解消され、接続状況が安定する可能性があります。
1-6.端末を再起動してみる
電波強度に特に問題はなくWi-Fi接続がオンになっているかつ、機内モードがオフになっているにもかかわらずWi-Fiがうまくつながらない場合は、端末そのものに不具合が生じている可能性が考えられます。その可能性を確かめてみる意味でも、端末を再起動してみましょう。
再起動することによって端末がリフレッシュされ、問題が解決するケースがよくあります。そのため、ここまでに紹介したどの対策でもWi-Fi接続を改善できなかった時は、再起動してみることを推奨します。
1-7.可能なら別の端末でつないでみる
ここまでにご紹介した6つの対策を試してもWi-Fiがつながらない場合は、原因が端末にあるのか、それとも別のところに問題があるのかを判別する必要があります。
原因がどこにあるのか判別する有効な方法として、別の端末でつないでみることが考えられます。別の端末でWi-Fiにつなぐことができたら端末に問題があり、別の端末でもWi-Fiにつなぐことができないなら、ルーターに問題がある可能性が高いといえます。
2.Wi-Fiがつながらない時、今すぐできる対策4選(ルーター側の対策)
端末に問題がなく、前章で挙げた端末側の7つの対策を試してもWi-Fiがつながらない時は、ルーター側に問題がある可能性があります。
どうしてもWi-Fi接続がうまくいかない場合は、今すぐできる4つのルーター側の対策を試してみてください。
2-1.ルーターを再起動してみる
Wi-Fiがつながらない原因がルーターにあると判断できる時は、ルーターを再起動してみましょう。ルーターの状態を確認して、LEDが点滅せず止まっているような様子なら特に効果があると考えられます。
ルーターの再起動は機種によって異なりますが、電源ボタンがないタイプもあります。その場合は、コンセントを抜いて電源を切り、再びコンセントを入れて電源を入れることで再起動したことになります。
ルーターの再起動では電源を切って再び電源を入れるまでに、最低で10秒以上、可能なら1分以上の間を開けるようにしましょう。特に本体が熱を持っている場合は、ある程度熱が冷めるまで電源を切って休ませる方が良いでしょう。
以上のようにして再起動を行うことでルーターの不具合が解消され、Wi-Fiにつながるケースはよくあります。
2-2.回線料金の支払い状況をチェックする
料金支払いの滞納などでネット接続が止められている場合、予告されていた時に切れるので突然切れたように感じることがあるため、回線料金の支払い状況を確認してみましょう。まさかと思うかもしれませんが、支払い忘れなどで回線料金の滞納が発生していて止められていたというケースは意外によくあります。
特にコンビニ払いなど自分が出向いて支払う方法にしていると、支払いをうっかり忘れてしまうことがあります。また、クレジットカードや銀行口座から自動で引き落とされるタイプも、クレジットカードの限度枠不足や銀行に入金されている金額が足りなくて引き落としが完了せず、その結果未払いとなっていたというケースがあるため注意が必要です。
2-3.ルーター周りのLANケーブルに破損や抜けがないかチェックする
ルーター周りのLANケーブルが抜けていないかチェックしましょう。LANケーブルがしっかり差さっていない場合は、Wi-Fiの接続不良の原因になります。
また、ネズミがLANケーブルをかじって断線するというケースも意外にあるため、破損がないことも確認しましょう。
万一破損がある場合は、接続不良だけでなく火災などの事故の原因にもなり得るので、すぐに取り替える必要があります。
2-4.(公衆Wi-Fiの場合)周囲の混雑状況をチェックしてみる
カフェなど公衆の場では、周囲が混雑することによってWi-Fiがつながらなくなる時がよくあります。また、接続に時間制限が設けられているケースもあります。
さすがに、公衆Wi-Fiのルーター側の問題と言えど、それを利用者が直接何とかする事は基本的にはできません。
改善策としては、まず再接続を試みること、次に周囲の混雑状況を確認して電波が入りやすい席に移動すること、それが難しい場合は別のお店に行くことです。
3.Wi-Fiがつながらなくなる主な原因
今回ご紹介したWi-Fiの接続不良の対策で問題解決できたとしても、またWi-Fiがつながらなくなる可能性があります。そのため、今後に同様の問題が発生した時に備えて、Wi-Fiがつながらなくなる主な原因について知っておきましょう。
3-1.自宅Wi-Fiがつながらなくなる主な原因
3-1-1.モデムやルーターが止まってしまっている
たとえ端末に問題がなくても、モデムやルーターが止まっていると電波供給自体が停止した状態になっているため、Wi-Fiにつなげることができません。端末を操作してみて、電波などは問題ないのに接続不良を起こしている場合は、モデムやルーターは正常に作動しているか確認する必要があります。
3-1-2.ルーターと端末の距離が遠い、構造が不向き
ルーターと端末の距離が遠いと、電波の周波数によっては電波干渉が起こりやすく、Wi-Fiがつながらない状態になりやすい傾向があります。この場合はできるだけルーターの近くでWi-Fiを利用するか、2.4GHzの周波数帯を利用しているなら5GHzに変えてみるなどしてみましょう。
3-1-3.他の家電製品から干渉を受けている
自宅Wi-Fiがつながらない原因に、電子レンジやコードレス電話などの家電製品から影響を受けている可能性があることをご存知でしょうか。
総務省の周波数割り当てによると、電子レンジなどから発生する電磁波は、Wi-Fiで利用されている2.4GHzと近い周波数を持っているとされており、これがWi-Fiに電波干渉することによって接続不良が起こると考えられます。
この問題への対策として、電子レンジなどの家電製品には使われていない5GHzの周波数帯に切り替えることが有効だといえます。
・【参考】総務省電波利用ホームページ
3-1-4.ネットワークの物理的な断線
LANケーブルを机や椅子の脚で踏むなどで断線していると、Wi-Fiにつなぐことができません。LANケーブルの差込口を確認して、ランプが付いていなければ断線している可能性が高いといえます。この場合は別のLANケーブルを用意して再接続をし、ネットにつながるかどうかチェックしましょう。
3-1-5.料金の支払い忘れ
コンビニ払いの支払い忘れや、自動引き落としが何らかの原因で完了しなかった場合は料金の滞納が発生するので、電波供給自体がストップしてしまいます。
プロバイダーに問い合わせるなどして支払い忘れがあった場合は、その分を支払うことで電波供給が再開されるため、問題なくWi-Fiがつながるようになります。
3-2.公衆Wi-Fiがつながらなくなる主な原因
カフェなどの公衆の場におけるWi-Fiがつながらなくなる原因は、自宅Wi-Fiがつながらなくなる原因とは事情が若干異なります。もしもの時に慌てないように、なぜ公衆Wi-Fiがつながらない時があるのか、事前に知っておきましょう。
3-2-1.ルーターの不具合が放置されている
無料Wi-Fiはルーターの不具合が改善されず、そのまま放置されていることがたまにあります。ただ、この場合は無料で使わせてもらっているだけに文句を言いづらいので、公衆Wi-Fiを提供している別の場所へ移動することが得策だといえます。
3-2-2.同じWi-Fiを使っている人が多い
無料Wi-Fiが提供されているカフェなどで夕方の時間帯に見られる現象で、お店が混雑している時などは同じWi-Fiを使用している人数が多いせいで回線が混雑してしまい、その結果Wi-Fiがつながらないという事態が起こりやすくなります。そのため、できるだけ人が多い時間帯を避けるか、あまり混雑しないお店を選ぶことが有効だと考えられます。
3-2-3.正しく認証されていない
公衆の場で利用できる無料Wi-Fiは認証を必要とすることが多く、単にルーターとつながっただけではネット利用はできません。多くの場合はルーターとつながった時に、利用規約画面と認証画面が表示されるはずなので、各無料Wi-Fiの指示に従って接続する必要があります。
4.まとめ
Wi-Fiはいつでもどこでも接続できるネット回線として、仕事だけでなく日常生活でも欠かせないものになっています。そのWi-Fiがつながらなくて焦ってしまうことがないように、今回の記事を通して端末側とルーター側の両方でできる対策を知っておくとともに、Wi-Fiがつながらない原因を事前に知っておきましょう。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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