Webフィルタリングを活用し有害サイトから子供を守る方法
家族を有害サイトから守るために、Webのフィルタリングをしようとお考えではないですか?ここではPCで子供を守るためのフィルタリングと、ビジネス向けのフィルタリングに大別して、その方法を解説していきます。
家族を有害サイトから守るために、Webのフィルタリングをしようとお考えではないですか? あるいは企業や組織のネットワークを守りたいという人もいるでしょう。
ここではまず、フィルタリングとは何かをお伝えすることから始め、次にPCで子供を守るためのフィルタリングと、ビジネス向けのフィルタリングに大別して、その方法を詳しく見ていきます。
子供向けのフィルタリングとしては、無料で行う方法もありますが、お金をかけてしっかりと対策することが推奨されます。有害サイトから守るという意味もありますが、同時に架空請求等の詐欺行為も封じることができるからです。
またあわせて、携帯電話やスマートフォンでフィルタリングする方法もまとめました。各キャリアのサービスは無料提供されていますので、これを利用すると良いでしょう。
1.フィルタリングとは
フィルタリングとは、インターネット上の不要な情報を遮断する、閲覧できないようにすること。インターネットと利用者の間に位置して、安全なサイトと有害なサイトに区別する役割を果たします。もともとの英単語としての意味は「選別」「ろ過」などの意味を持ちます。
1-1.有害な情報から子供たちを守る
家庭や学校等で用いられるのが、一般的なフィルタリングとして知られています。インターネット上の有害な情報からの青少年保護を目的として、性的、反社会的な情報等が含まれたサイトを選別し、閲覧できないようにするものです。フィルタリングの副次的な効果として、悪質なサイトによる不当請求等の詐欺行為から回避できる可能性も高くなります。
1-2.企業や組織のネットワークを守る目的も
子供たちを守るという保護者目線の目的がある一方、企業や組織のネットワークを守るというビジネス向けの側面もあります。こちらは任意の設定ポリシーに応じたアクセス制御が可能となっており、マルウェアの侵入をはじめ、情報漏洩対策やサイバー攻撃等のリスクを防ぐというセキュリティ効果が得られます。
2.フィルタリングを利用する方法
フィルタリングを利用するには、フィルタリングソフトをPCにインストールするのが一般的です。その他、ルータ(PCとインターネットを中継する通信機器)に搭載されたフィルタリング機能を使用するなど、別の方法もあります。
2-1.フィルタリングソフト
セキュリティソフトには有料のもの以外にも、多くの優れた無料のものがありますが、フィルタリングソフトに関しては有料のものに優位性があるといえます。導入するのならば、しっかりと予算をかけると良いでしょう。
フィルタリングの市販製品は、年額払いが一般的です。その一方、プロバイダがフィルタリングベンダーと提携してサービス化したソフトもあり、こちらは月額払いで利用できるのが利点です。
2-2.その他
≪子供向け検索エンジン : Yahoo!きっず≫
子供用の検索エンジンがあります。子供にとって有害なページを除いた範囲が対象となります。
≪子供向け動画サイト : YouTube Kids≫
Google が提供するYouTube Kidsは子供向けに不適切なものをフィルタリング、情報を管理することで子供はより楽しく、大人はより安心かつ簡単に子供のYouTubeの視聴体験を管理することができます。
保護者は最初に子供の年齢に応じたコンテンツ選択や動画の検索機能ON/OFFなどを選択することで、設定が完了します。
≪ルータでフィルタリング≫
ルータには、それ自体がフィルタリング機能を有しているものもあります。ルータ配下のすべてを管理でき、携帯ゲーム機等も対象となります。
文典:I-Oデータ
3.子供向けのフィルタリング
子供向けのフィルタリングをしたいという人のために、有料で行う方法と、無料で行う方法を挙げていきます。目的や予算に合わせて選択すると良いでしょう。
3-1.予算をかけてしっかりフィルタリングする
3-1-1.PTA推薦フィルタリングソフト
i-フィルター6.0/デジタルアーツ
家庭向けフィルタリングソフトのシェアNo.1で、日本PTA全国協議会が推薦しています。家族一人一人に合わせて設定できる、インターネット利用状況を外出先からチェックできるなど高機能でありながら、それを簡単に使いこなせるインターフェイスになっています。Windows版、Mac版ともにあります。
3-1-2.ノートン ファミリー
ノートン ファミリーノートンが販売しているセキュリティソフトノートン 360(デラックスおよびプレミアム)ではフィルタリング機能「ノートン ファミリー」を利用できます。ノートン360をご利用中のユーザーであれば、何を購入することもなくそのまま無料で使用することができます。
ノートンユーザーでなくとも上記のリンクより30日の体験版を利用することができます。
3-1-3.プロバイダが行うフィルタリングサービス
月額200~300円で利用できるのが一般的です。上述の「ifilter」と提携しています。
≪主なプロバイダのサービス例≫
biglobe「Webフィルタリングサービス」デジタルアーツ社「i-フィルター」を使用。
@nifty「Webフィルタ」デジタルアーツ社「i-フィルター」を使用。
3-1-3.ルータでのフィルタリングサービス
ルータは、インターネットの出入り口となる箇所。ここで、その配下となる機器をフィルタリングできます。パソコンだけでなく、ゲーム機等も対象となりますので、それらも含めて管理したい人におすすめです。
I-Oデータフィルタリング機能が搭載されているルータで、家じゅうの機器を管理可能。フィルタリングのレベルも設定できます。
3-2.無料でフィルタリングする
3-2-1.子供向け検索エンジン
フィルタリング機能が搭載された子供向け検索エンジンは、有害な情報のない安全なページだけが表示される仕組みになっています。また、子供たちが書き込んだ投稿内容も専門のスタッフが確認した上で掲載しています。
3-2-2. 子供向け動画サイト
子供向け動画サイトYouTube Kidsは選択した年齢層に応じたフィルタリングされた動画が視聴候補として表示される仕組みになっています。
子供の好奇心を抑えること無く、大人は安心して簡単に子供の視聴する動画を管理することができます。
3-2-3.プロバイダの無料サービス
プロバイダの中には、フィルタリングサービスを無料提供しているところもあります。まずは利用しているプロバイダのサイトを調べてみると良いでしょう。
j:com「無料セキュリティー」マルウェア対策を始めとする総合セキュリティ機能の中に、フィルタリングも含まれています。
4.ビジネス向けのフィルタリングソフト
ビジネス向けのフィルタリングソフトは、インターネット環境とともに日々進化していますので、最新版を利用することが推奨されます。
⇒InterSafe WebFilter/アルプスシステムインテグレーション⇒i-フィルター/デジタルアーツ
5.スマートフォンでもフィルタリングが可能
PCだけではなく、スマートフォンでもフィルタリングができます。キャリア各社は無料でフィルタリングサービスを提供しています。利用には申し込みが必要なところもあります。
NTT DOCOMO「アクセス制限サービス」無料で利用できますが、申し込みが必要です。制限範囲の異なるフィルタリングのレベルを、子供の成長に応じて変えることができます。
au「安心アクセスfor au」申し込みせずに、無料で利用することができるフィルタリングブラウザです。Wi-Fi通信にも対応しています。
SoftBank「ウェブ安心サービス」無料で利用できますが申し込みが必要です。4段階のフィルタリングを選べます。
Y!mobile「フィルタリングサービス」無料で利用できますが申し込みが必要です。端末によってフィルタリングできる内容が異なります。
6.まとめ
フィルタリングによって子供を守るという意味では、PCだけではなく携帯電話やスマートフォンの対策もとりたいところです。
PCは有料サービスが優れていますので、しっかり対策をしたいならばお金がかかります。とはいえ、無料でフィルタリングサービスを提供しているプロバイダもありますので、まずはご利用のプロバイダを調べてみましょう。
その一方、スマートフォンのフィルタリングは原則的に無料で行えるので必要に応じて利用したいところです。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
その他の情報
ノートンのソーシャルアカウントをフォローして、最新ニュースやお得な情報をゲットしよう。