格安スマホでもセキュリティ対策は重要!6つの基本対策を伝授
格安スマホにセキュリティ対策が必要なのか気になっていませんか?結論からいうと格安スマホには一般のAndroid端末と同じだけのセキュリティが必要です。ここではおすすめセキュリティアプリを紹介するとともにセキュリティ対策法の基本を解説します。
格安スマホを購入したものの、そのまま使って大丈夫なのかと不安ではありませんか?
格安スマホといっても既存の携帯回線を利用していることや大手キャリアで利用しているのと同じAndroid端末を利用しているので、一般のAndroid端末と同様に十分なセキュリティ対策が必要となります。
世界中で多くのアプリがリリースされているAndroidだけに、優秀なセキュリティソフトが多数用意されています。ここではその中から日本で主に流通しているもの紹介するとともに、格安スマホを安全に使うための基本的な対策方法を6つ解説します。
1.格安スマホでもセキュリティ対策は重要!
1-1.格安スマホでセキュリティ対策が必要な理由
格安スマホという名前から非常にお手軽な存在だと思われている一面がありますが、ほとんどの格安スマホはNTTドコモやauなど既存の携帯キャリアの回線を利用しているAndroid端末です。
Android端末ではアプリの入手にGoogle Playを利用するのが一般的ですが、このGoogle Playは一定のチェックはされるもののアプリの配布や販売が主目的であるため、登録されているアプリの中にはセキュリティチェックをすり抜けたものが存在する可能性は否定できません。
Google Playからダウンロードしたアプリであっても不正なものが含まれているため、100%安全であるという認識を持たないようにしましょう。
事実、ワンクリック詐欺に誘導するアプリがGoogle Playで配布されている例が紹介されています。これらはすでに存在しませんが、同様のアプリは今も数多く存在していると思われます。
画像は詐欺アプリを提供している開発元の例です。
1-2.格安スマホを取り巻く脅威
1-2-1.個人情報の漏洩(不正アプリ)
従来のスマホ、格安スマホにかかわらずスマートフォンに保存されているデータは、住所録や電話帳、各種メッセージアプリの友達リストなど個人情報の「宝庫」です。
どのスマートフォンにも入っているアドレス帳が、悪意のあるアプリの標的になります。こういったアプリから個人情報が流出すれば、まず迷惑メールが届くようになります。
Androidの場合、2015年の時点で全体の約30%が悪意のあるアプリケーションというデータがあります。(弊社調べ)
「メモリを最適化」「バッテリーを長持ちさせる」「電波が良くなる」といった便利な機能を無料で使えるカスタマイズ系、「音楽の無料ダウンロード」などをうたうエンタテイメント系には、危険なアプリが多いというデータがあります。危険なアプリの事例は「こんなアプリは危険!迷惑メールの対処と未然に防ぐノウハウ」で詳しく取り上げています。
1-2-2.乗っ取り、なりすまし被害
SNSの普及により、格安スマホを使ってLINEやFacebook、Twitterなどのサービスを利用している人はとても多いと思います。これらSNSは正規のユーザーであることを認証しないと利用できませんが、アカウントを乗っ取って勝手に投稿やメッセージを送られるという「乗っ取り」「なりすまし」といわれる被害があります。
LINE乗っ取りについては話題になったこともあって注目度が高いですが、SNSには乗っ取られることによるさまざまな二次的被害があることを留意する必要があります。
Androidの乗っ取り、なりすましの事例は「Android ウイルス感染の不安を解消する3つのポイント」「不安解消!Twitterのセキュリティ対策と予防4ステップ」で詳しく取り上げています。
1-2-3.ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺
画像はワンクリック詐欺の金額請求例です。
クリックした先に表示される画面で架空の入会金や退会費などを請求してくるワンクリック詐欺は、支払わないと自宅や勤務先まで取り立てに来ることを示唆する手口です。Webサイトを開くと突然出てくることが多く、取り立てに来るのではないかと不安を抱かせて金銭を騙し取ろうとします。
また、金融機関などの公式サイトを偽装して口座情報などを入力させるフィッシング詐欺についても悪質かつ巧妙な事例が見られ、犯罪者は不正なサイトやアプリなどを介してあの手この手で口座情報やクレジットカード情報を狙ってきます。これらの詐欺については以下の記事に詳しい解説があります。
スマートフォンでのワンクリック詐欺|正しい対処方法と予防→スマートフォンに特化したワンクリック詐欺への対策方法を解説しています。基本は「無視すること」です!
フィッシング詐欺とは? | 被害・実例・対策→フィッシング詐欺の概要や具体的な手口に加え、詐欺に遭わないための対策と、遭ってしまったときに取るべき行動を解説しています。
1-2-4.ランサムウェア
画像はAndroid 用の偽ウイルス対策アプリのスクリーンショットです。
ランサムウェアとは、感染したデバイス本体またはデバイスに保存されているデータを人質にとって身代金を要求するマルウェアです。うっかりアプリを起動すると「あなたのデバイスはロックされた。解除してほしかったら…」という具合に金銭を要求してきます。
何度閉じても同じメッセージが表示されたり、デバイス内の画像や動画、音声ファイルなどを暗号化して閲覧できなくされてしまうものもあります。すでにAndroid版のランサムウェアも確認されており、新たな脅威として認識されています。
1-2-5.盗難、紛失
マルウェアによる攻撃ではなく、スマホ本体を盗まれたり、どこかに置き忘れたりする人的なリスクです。
第三者が勝手に操作できないようにロックを掛けるだけである程度の被害は防げますが、格安スマホは携帯キャリアを限定せずに利用できるSIMフリー端末を利用しているため、人気機種であればAndroid端末自体が泥棒から狙われる可能性があります。
2.格安スマホで使えるセキュリティアプリの選び方
2-1.セキュリティアプリ選び3つの注意点
すでにAndroid向けにはたくさんのセキュリティアプリがリリースされています。種類が多いだけにどれを選ぶのが良いのか迷ってしまいますが、そこで重視したい点は、主に3つです。
1.信頼できる入手元からダウンロードする
AndroidにはGoogle Playというアプリ入手元があります。Google Playだから全て安全ということではありませんが、偽アプリ対策として基本的にはGoogle Playまたはメーカーの公式サイトなど、信頼に値する入手元からダウンロードしましょう。
Google Playでダウンロードする場合は、アプリ名の下にある配布元にも注目してください。
2.実績があるかチェック
Google Playではダウンロードした人の評価やダウンロード数などが表示されています。これらの客観的な評価や数値を参考にして、信頼できるかどうかを判断します。
3.有償/無料の両方が用意されており、サポートが充実している
スマホの扱いに慣れていない方なら、メーカーによるサポートが充実している有償のセキュリティアプリがおすすめです。
有償のセキュリティアプリの中には、お試しで利用できるよう試用期間を設けた無料版が用意されているものがあるので、まずはそちらでウイルススキャンを実際に試してみるとよいでしょう。
2-2.おすすめセキュリティアプリ
これらの日本国内でも実績のあるセキュリティソフト企業がリリースしているセキュリティアプリであれば、実際に存在する数多くのウイルスを検知してくれます。
モバイル セキュリアプリ名 | 体験版日数 |
---|---|
ノートン 360 (※) | 30日間 |
カスペルスキー インターネットセキュリティ | 30日間 |
マカフィーモバイルセキュリティ | 14日間 |
ウイルスバスター モバイル | 30日間 |
※ 体験版のご利用にはGoogleアカウントにお支払い方法が追加されている必要があります。ノートン以外の製品についてはそれぞれの会社の手順に従ってください。
3.格安スマホを守る6つの原則
ここでは格安スマホを利用する人全てに行ってほしいセキュリティ対策を6つ取り上げています。
3-1.Androidやアプリは常に最新版にアップデート
Android OS本体はもちろんのこと、利用中のアプリは常に最新版にアップデートしておきましょう。これらアップデートの中には脆弱性を解消するために行われるものも多いので、常に最新版にしておくことで脆弱性を狙った攻撃から格安スマホを守ります。
通常は自動的に更新されますが、手動で更新が必要かどうかチェックする方法もあります。
1.Google Play→左上のメニューボタンをタップ
2.マイアプリ&ゲームをタップ
3.「すべて更新」をタップすると、その時点で更新が必要なアプリがすべて最新版にアップデートされます。
3-2.信頼できる入手元以外のアプリをインストールしない
どんな危険なアプリであっても、インストールしなければそこからの被害は発生しません。悪意のある作成者の立場で考えてみると、いかにそれをインストールさせるかが勝負なので、正規のアプリや安全なアプリを偽装します。一見すると安全で便利そうなアプリであっても、信頼できる入手元なのかどうかは常に意識してください。
Androidには提供元がハッキリしていないアプリをダウンロードしない機能があるので、これをオンにしておきましょう。
設定→セキュリティの順にタップをして、「提供元不明のアプリ」「不明な提供元」などの名称になっている項目にチェックが入っていると怪しげなアプリをダウンロードできる状態になるので、このチェックを外します。
3-3.インストール時にアクセス許可を必ず確認
新たにアプリをインストールする際には、アプリのアクセス許可に関する確認の画面が表示されます。いずれも重要な項目で、そのアプリが使用することが妥当かどうかを一度考えてから「同意する」をタップするようにしてください。
例えば、壁紙を提供するだけのアプリが個人情報や位置情報などのアクセス許可を求めてくるのは不審です。そのアプリが持つ機能や役割にふさわしいものかどうかを判断するだけで、不正アプリをインストールするリスクが軽減されます。
3-4.セキュリティアプリを導入して、常に最新の状態に
ユーザーが注意をしてスマホを守るには、どうしても限界があります。そこでセキュリティアプリを導入して、常に最新の状態にしておくことはセキュリティ上有効です。
3-5.無料Wi-Fiにご用心!
スマホの普及により、無料で利用できるWi-Fiサービスが各所で見られるようになりました。外国人観光客向けに用意されているWi-Fiサービスも多く、一見便利なのですが、Wi-Fiの通信内容を盗み取ることは技術的に可能です。
最初から悪意のある「無料Wi-Fi」を設置している場合も考えられるので、得体の知れないWi-Fiに接続するのは避けましょう。
また、信頼できそうなWi-Fiであっても接続の際に暗号化は必須です。利用可能なWi-Fiを選択する際に暗号化の方式が表示されますが、WEP方式は解読されやすいため、それ以外(WPAやWPA2など)の方式で暗号化されたWi-Fi電波を利用しましょう。
3-6.画面のロックを設定しておく
第三者がスマホを勝手に操作するのを防ぐために画面のロック(スクリーンロック)を掛けておくのが半ば常識になっていますが、セキュリティ上これは必須です。
画面ロックを掛けていないと、少し目を離した隙に不正アプリをインストールされてしまうリスクも決してゼロではなく、また紛失や盗難の際にもスマホを非常に危険な状態にさらすことになります。
あなたのスマホが今どのようなロック方法になっているのか確認し、もしロックしていないようであれば、必ずロックしておきましょう。
4.まとめ
個人情報など犯罪者にとって欲しい情報の宝庫であるスマホは、パソコン以上にセキュリティの意識が必要です。特にAndroidは偽のアプリを配布したりインストールする際の制限がiOSよりも低く、犯罪者も狙いやすいため同じくAndroidを採用している格安スマホも他人事ではありません。
しかし、こうした脅威も適切な対策をしておけば必要以上に恐れる必要はありません。セキュリティアプリを導入して常に最新の状態に保ち、この記事で解説している6つの心構えを実践するだけでも、リスクは大幅に軽減されます。
低価格と便利さが魅力の格安スマホを、セキュリティに関する正しい知識と対策によって、より安全で快適なものにしてください。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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