Android/iPhone共通 | スマホが重いとき無料で試せる解決策
AndroidとiPhoneのそれぞれでスマホが重いと感じた時に無料で試せる方法を解説しています。それでも改善されない場合の選択肢についても述べています。
スマホの処理が重いとお感じですか?特に何か変わったことをしていないのにスマホが重いのは何か故障では?という不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
購入したばかりのスマホは動作も軽く快適だったのに、使い続けるうちにスマホが重いと感じるのは、決して珍しいことではありません。それは使い続けるうちにスマホの動作を重くしてしまう原因が蓄積してしまうからです。
まずはそれらの原因を取り除くことから始めてみましょう。
この記事では、AndroidとiPhoneのそれぞれでスマホが重いと感じた時に無料で試せる方法を解説しています。それでも改善されない場合の選択肢についても述べていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.スマホの動作が重くなる主な理由
1-1.不要なアプリ、常駐アプリなどがメモリを占拠している
スマホはとても高性能な端末なので、見た目には何も変化がなくても様々なアプリがバックグラウンドで動作していることがあります。動作しているアプリの数が多ければ多いほどスマホの処理能力を食ってしまうので、その分だけスマホの動作が重くなります。
起動したアプリは閉じる操作をしなければ、いつまでも起動したままの状態になるため、それが多くなるとスマホが重くなる原因となります。
1-2.不要なアプリがインストールされたままになっている
インストールしたものの使用していないアプリなどが多く残っているとストレージを占有する上に、ユーザーは使用していない意識でもバックグラウンドで動作していることがあるかも知れないので、その場合はスマホが重いと感じる原因になります。
使用しないアプリはできるだけ削除しておくことをおすすめします。
1-3.キャッシュがたまっている
Webサイトは文字や画像などで作られており、サイト閲覧をするということはこれらのデータをブラウザで読み込み、表示しています。ブラウザにはこうしたデータ群をキャッシュとして一時的に保存しています。これが増えすぎるとスマホに負担をかけるため、スマホを重くする原因になってしまいます。
1-4.ライブ壁紙が負担をかけている
スマホの高性能化に伴って、常駐しているアプリや動きのある壁紙など、高い表現力も魅力のひとつになっています。これらの機能はスマホを自分らしくアレンジできるので楽しいものですが、それらは全てスマホの処理能力を消費することになるため、多ければ多いほどスマホが重くなります。
1-5.そもそもスマホの機種が古い
OSやアプリが続々とバージョンアップしていくのに伴い、スマホの機能も常に進化を続けています。数年経っただけで隔世の感があるほど進化のスピードが速いため、もはやスマホのスペックが現在のOSやアプリについていけていないことがスマホを重いと感じる原因になっている可能性もあります。
この場合はアプリの終了やキャッシュの消去などでは追いつかないので、機種を新しくする選択肢も考えるべきでしょう。
2.Androidスマホが重いと感じたら今すぐできる5つの対策
2-1.不要なアプリを強制終了する
色々なアプリを利用していると、そのアプリが起動したままになってスマホの処理能力に負担をかけるようになります。そこでスマホが重いと感じたら、不要なアプリを強制的に終了させましょう。
Android6.0のスマホにはホームボタンの右隣に動作しているアプリの一覧を表示するボタンがあります。
このボタンをタップするとアプリ一覧がウインドウ別に表示されます。初めてタップすると「こんなにたくさん?」と思われるかも知れません。各ウインドウの右にある×印をタップするとアプリを強制終了させることができます。
また、右下にあるロケット柄のボタンをタップすると動作中のアプリを一斉に強制終了させることができます。
2-2.不要なアプリを削除する
アプリ一覧の画面で削除したいアプリのアイコンを長押し、その時に画面上部に「アンインストール」が表示されるのでそのアイコンを「アンインストール」のところに持っていくとアプリ削除の画面に進みます。
ここで「OK」をタップすると、アプリが削除されます。
2-3.スマホを再起動する
Androidスマホの再起動は、電源ボタンの長押しで行います。電源ボタンを長押しすると「再起動」の項目があるので、ここをタップします。
2-4.キャッシュをクリアする
内部メモリからキャッシュの保存状況を確認してクリアするには、「設定」から「ストレージとUSB」を選択します。
次の画面で「内部ストレージ」を選択します。内部ストレージとは本体内メモリのことで、ここをタップすると本体内メモリの空き容量や、使用状況が表示されます。この中の「キャッシュデータ」がサイト閲覧などで保存されるキャッシュなので、ここをタップしてキャッシュクリア画面に進みます。
最後に「OK」をタップすると、アプリのキャッシュデータが削除されます。
2-5.メモリ解放アプリを利用する
スマホが重い原因を解消するために、メモリ解放アプリを使う方法があります。無料のものもあるので、ここでは「バッテリー長持ちPro」(現在はありません)という無料アプリを使用してみたいと思います。
2-5-1.メモリ解放アプリを使った効果を実測した結果
メモリ解放アプリを使ってメモリ解放をした結果、どの程度動作に差が出るのかを検証してみましょう。起動に一定以上の時間を要するゲームアプリだと差が出やすいということで人気のゲームアプリ「ポケモンGO」で検証します。
「ポケモンGO」の起動時間を、もう1台のスマホにあるストップウォッチ機能を使って計測します。
最初にメモリ解放をしていない状態で起動時間を計測します。
起動までに44秒を要しました。
ここでアプリを使用して、メモリ解放を行います。アプリを起動して「CLEAR」のボタンをクリックするだけです。画像では少し分かりづらいですが、広告の間にボタンがあります。
その状態で再び「ポケモンGO」を起動してみます。
今回は29秒台で起動したため、15秒程度早く起動したのでかなりの改善が見られました。メモリの使用状況にもよりますが、メモリ解放による一定の効果が検証できました。
3.iPhoneが重いと感じたら今すぐできる6つの対策
3-1.不要なアプリを強制終了する
iPhoneでアプリを強制終了するには、ホームボタンを早めに2回押して実行中のアプリをプレビューする画面に切り替えます。そこで表示されているアプリのウインドウを左右にスワイプして切り替え、対象のウインドウを上にスワイプすれば、アプリは強制終了されます。
3-2.不要なアプリを削除する
ホーム画面で任意のアプリアイコンを長押しすると、以下のように削除できるアプリに×印がつきます。
アプリを削除できるモードになったら、削除したいアプリの×印をタップします。確認画面が表示されるので、「取り除く」をタップして削除完了です。
なお、アプリ削除モードから戻るには再びホームボタンを1回押します。
もう使っていないのに容量の大きなアプリがインストールされたままだと影響が大きいので、スマホが重いと感じたらこの方法で削除しておきましょう。
3-3.iPhoneを再起動する
iPhoneの再起動は、電源をオフにした後に再度オンにする形で行います。スリープボタンを長押しして、画面上部にスライダーが表示されるまで押し続けます。
次に表示されたスライダをスワイプして電源をオフ、何も表示されなくなったことを確認してから再びAppleのロゴが表示されるまでスリープボタンを長押しして電源をオンにします。
3-4.使わない機能を無効にする
バックグラウンドで動作する機能の中で使用しないものを無効にすることで、iPhoneの動作を軽くすることができます。
対象となる主な機能は、以下の通りです。
【変換学習機能】
これまでの日本語変換の傾向を学習する機能なので何度も同様の文章を入力する際には便利ですが、この機能はどんどん学習内容を貯め込んでいくため、iPhoneを重くする原因になります。
変換学習をリセットするには、「設定」→「一般」→「リセット」の順に遷移をして、以下の画面で「キーボードの変換学習をリセット」をタップします。
【Spotlight検索】
ホーム画面から様々なものを検索できるSpotlight検索も、便利であるが故にスマホを重くする原因となりやすい機能のひとつです。
Spotlight検索をオフにするには、「設定」→「一般」の順にタップして、以下の画面からオフにすることができます。
【Wi-Fiの自動検索】
利用可能なWi-Fiの電波を自動的に探して接続する機能も、オンにしていると常にWi-Fiの電波を探すという処理を行い続けることになり、スマホを重くかつバッテリーを多く消費する可能性があります。
Wi-Fiの自動検索をオフにするには、「設定」→「Wi-Fi」の順に遷移をして、「接続を確認」の右隣にあるスイッチをタップしてオフにします。
3-5.Safariの履歴を削除する
Safariのサイト閲覧が重くなってきたと感じたら、Safariの履歴情報を削除してみてください。「設定」→「Safari」の順に遷移をして、「履歴をWebサイトデータの消去」をタップします。
確認画面が表示されたら、「履歴をデータを消去」をタップして、削除完了です。
3-6.メモリ解放アプリを利用する
iPhoneにはいくつかのメモリ解放アプリが用意されているので、こうしたアプリを使ってメモリ解放をすればスマホが重い状態を改善できるかも知れません。ここでは、「Dr.Memory」を使用してメモリ解放を行ってみたいと思います。
3-6-1.メモリ解放アプリを使った効果を実測した結果
iPhoneでメモリ解放アプリを使う前と使った後とで、「ポケモンGO」の起動時間を実際に計測して比較してみたいと思います。Androidと同様に、iPhoneで「ポケモンGO」が起動するまでの時間をもう1台のスマホで計測します。
最初に、メモリ解放アプリ「Dr.Memory」を使用する前の起動時間を計測します。
起動までに要した時間は、21秒です。
次に、メモリ解放アプリである「Dr.Memory」を起動して「始める」ボタンをタップ、メモリ解放を行います。
その上で、再度「ポケモンGO」を起動してその時間を計測します。
18秒台で起動できたので、メモリ解放前より3秒ほど短くなりました。Androidと比べると少ないとは言え、メモリ解放の効果が表れたと考えられます。
4.重いスマホから買い替えるという選択肢
4-1.スマホは2年がライフサイクル?
スマホの寿命については個人の感覚による違いや、諸説があります。致命的な故障が起きない限り、スマホの買い替え時というのは意外に判断が難しいものです。「スマホが重い」と感じるのも買い替えを意識するきっかけにはなりますが、使えないわけではないので先送りにしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
公式な見解が出されているわけではありませんが、スマホのライフサイクルはおおむね2年であると言われています。OSのバージョンや各種アプリの機種対応状況、処理能力の問題で重いと感じるなど様々な要素を考慮した結果、携帯キャリア各社が2年を契約の節目にしていることからも、「2年」というライフサイクルが浮かび上がってきます。
4-2.上記の対策が効果を発揮しない場合は買い替え時
この記事ではスマホが重いと感じた時に今すぐ無料でできる対策を解説していますが、これらの方法を全て試したにもかかわらずスマホが重い状態が改善されない場合は、やはりスマホの買い替え時が来ているのではないかと推測されます。
仕事でスマホを多用する方の場合、スマホが重いことが業務に支障をきたす恐れもあります。その可能性も含めて、重いスマホから買い替えるという選択肢は有効です。
4-3.買い替え時のチェックポイント
4-3-1.メモリ容量
スマホが重いと感じる状態になっている時の多くは、スマホ内のメモリに余裕がなくなっている時です。このメモリ空間が大きければ大きいほどタフな使用に耐えることができるため、スマホを買い替える場合はメモリ容量が大きいことは重要なポイントです。
以下はNTTドコモの2017年春モデル一覧です。各スマホのスペックが表示されている中で、「内蔵メモリ」として表示されているのがメモリ容量です。RAM、ROMともに大きいほどスマホが重くなりにくいと考えて良いでしょう。特にRAMは処理能力に大きく影響するため、RAM容量が大きいスマホは重くなりにくいというのが基本です。
4-3-2.OSのバージョン
Android、iOSともに頻繁にバージョンアップが繰り返されていますが、これだけ頻繁にバージョンアップされるのは常にスマホの性能を最大限にいかすためという理由も含まれています。
最近のスマホ向けOSにはメモリの使い方を最適化する機能も含まれているので、メモリ解放アプリを使わなくてもOSがメモリの無駄遣いをしないようにしてくれています。買い替えを検討しているスマホが最新のOSに対応しているかもポイントのひとつです。
すでにお持ちのスマホに対しても、セキュリティの観点を含めてOSを常に最新のものにアップデートしておくことをおすすめします。
5.まとめ
ここまでの内容をお読みになって、スマホが重いと感じる原因には様々な事情が関わっていることがお分かりいただけたと思います。パソコンと違ってスマホは内部の構造にあまり関心を持つことなく使うことが多く、動作が重くなってきて初めて何か異常が起きていることを認識しがちです。
決して故障ではないものの、そのままでは使いづらい上に誤操作の原因にもなるため、まずはこの記事で解説した方法を試していただき、それでも期待通りの改善が見られない場合は、買い替えを検討するのが良いのではないでしょうか。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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