iPhone版LINE – 新機種へのスムーズな引き継ぎ方法と事前準備
iPhoneでLINEを利用している方で、機種変更などによってアカウントを引き継ぎたい方のために方法を解説します。スムーズかつ安全に引き継ぎができるよう、丁寧に手順を解説しています。
LINEは連絡手段としてだけでなく、今や決済サービスやエンターテイメントなど生活に欠かせないアプリということもあり、iPhoneでLINEを利用している方が機種変更をする際にはLINEアカウントの引き継ぎ作業がほぼ必須となっています。
しかし、LINEは決済やゲームなど機能が以前よりも格段に増えているうえに、電話番号を変更するかしないかによって引き継ぎ方法が異なるため、失敗することなく引き継ぎできる正しい方法が分からずに困ってしまうケースが多いのも事実です。
そこで、iPhoneの機種変更の時にLINEの引継ぎに失敗しないための準備と、電話番号を変更する場合としない場合それぞれのLINE引き継ぎ方法を解説します。またそれと合わせて、iPhoneが壊れた時に備えて普段からしておくべき対処も解説します。
1.LINEの引き継ぎの前にしておくべき5つの準備
LINEの引き継ぎは全く準備をせずに行うと、正常に引き継ぎできずに失敗してしまう可能性があります。そのため、大事なデータを安全に引き継ぐために、次にご紹介する5つの準備をしっかり確認して実践しましょう。
1-1.LINEを最新版にアップデート
新しいiPhoneと元のiPhoneのLINEのバージョンが異なるとLINEの引き継ぎができないなど、何らかのトラブルが起きてしまう可能性があるため、引き継ぎ作業をする前に両方のスマホにインストールされているLINEが最新バージョンであるかを確認しましょう。
AppStoreで検索し、「アップデート」が表示されている場合は「アップデート」を選択して最新バージョンにします。もし「開く」と表示されていれば最新の状態であるということなので、特に手続きは必要ありません。
1-2.ユーザー情報を確認
LINEの引き継ぎにはユーザー情報が必要になります。そのため、以下に挙げるユーザー情報は必ず控えておくようにしましょう。
1-2-1.パスワードの確認
ユーザー情報はLINEのホーム画面にある歯車マークを選択し、「アカウント」を選択することで確認できます。
パスワードはLINEの引き継ぎに必須であるため、「未登録」になっている場合は登録しておきましょう。
また、もしパスワードを忘れてしまった場合はパスワードを再設定し、そのパスワードを覚えておくようにしてください。
1-2-2.登録している電話番号の確認
LINEの引き継ぎの時にはLINEに登録されている電話番号に認証コードが届くため、事前に有効になっている電話番号を確認しておきましょう。
iPhoneの機種変更で電話番号が変わる場合、古い電話番号を登録したままだとLINEが使えなくなるケースがあることから、電話番号を変更する時は新しい電話番号をLINEに登録しておきましょう。
1-2-3.LINEに登録しているメールアドレスの確認
メールアドレスはパスワードを忘れた時の再設定や、パソコン版のLINEにログインする時などに役に立ちますが、電話番号と同様に登録しているメールアドレスが使えないと引継ぎができません。
古いキャリアメールなどを登録したままキャリアを変更してしまうとLINEが使えなくなる可能性があるため、「パスワードの確認」の時と同様にアカウント画面でメールアドレスを確認し、必要であれば有効なメールアドレスに変更しておきましょう。
1-3.トーク履歴のバックアップ
LINEのトーク履歴はバックアップを取っておかないと、引き継ぎの時に消えてしまいます。
友達や家族とのやり取りなど、残しておきたいトークがある場合は以下に解説する手順でバックアップをとっておきましょう。
手順①
LINEホーム画面にある歯車マークを選択して「トーク」を選択したら、開いたトーク画面にある「トークのバックアップ」を選択します。
手順②
「トークのバックアップ」画面にある「今すぐバックアップ」を選択します。バックアップが終了したら「前回のバックアップ」という部分を確認し、バックアップをした日時に更新されていれば、トークのバックアップは完了です。
1-4.トークルームにある画像の保存
トーク履歴のバックアップだけでは、トークルームの画像が消えてしまう可能性があります。そのため、LINEの機能として備わっている「アルバム」や「Keep」に保存しておくことを推奨します。
保存方法はとても簡単で、保存したい画像を長押しして「Keep」か「アルバム」を選べばバックアップができます。
1-5.「アカウントを引き継ぐ」をオンにしておく
LINEを引き継ぐには、iPhoneを機種変更する時に「アカウントを引き継ぐ」機能をオンにしておく必要があります。
設定手順は、LINEの設定画面を開いて「アカウント引き継ぎ」を選択します。
「アカウント引き継ぎ設定」画面が開いたら「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。
LINEの引き継ぎができる有効期間は「アカウントを引き継ぐ」をオンにしてから36時間以内であり、制限時間が過ぎると、自動でオフに切り替わるので引継ぎの際にはもう一度オンにしなければなりません。「アカウントを引き継ぐ」をオンにするのはiPhoneを機種変更してLINEの引き継ぎ作業を始める時にしましょう。
2.新しいiPhoneにLINEを引き継ぐ2種類の方法
新しいiPhoneにLINEを引き継ぐ方法は、同じ電話番号で引き継ぐ場合と新しい電話番号で引き継ぐ場合で違いがあるため、それぞれの方法を解説していきます。
2-1.同じ電話番号でLINEを引き継ぐ方法
最初に、電話番号を変えずにLINEの引き継ぎをする方法を解説します。
手順①
新しいiPhoneでLINEを起動し、「はじめる」を選択します。「この端末の電話番号を入力」画面で電話番号を入力し、矢印ボタンを選択します。
手順②
SMSに6桁の認証番号が届いたら、その番号を「認証番号を入力」画面で入力します。
手順③
「おかえりなさい」という画面が表示されるので、自分が登録したアカウント名が表示されていることを確認したら「はい、私のアカウントです」を選択します。
そうすると「パスワードを入力」画面が表示されるので、パスワードを入力して矢印ボタンを選択します。
手順④
「友だち追加設定」画面では、iPhoneのアドレス帳に登録している相手を自動で友達追加したい場合は「友だち自動追加」にチェックを入れておき、あなたの連絡先を知っている人がIDや電話番号を検索して友達追加することを許可するなら、「友だちへの追加を許可」にチェックを入れておきます。
一方で、仕事で関係のある人とはプライベートでつながりたくないなど、様々な理由でつながりたくない人がいるなら、「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」のチェックは外しておいた方が無難です。
手順⑤
トーク履歴をバックアップしておいた場合は、「トーク履歴を復元」画面で「トーク履歴を復元」を選択することで復元できます。
手順⑥
「年齢確認」画面が表示されたら「年齢確認をする」を選択し、各キャリアの年齢確認に進みます。
この手順はスキップすることも可能ですが、LINEは年齢確認をしないとID検索ができなくなるため注意が必要です。
手順⑦
「サービス向上のための情報提供のお願い」画面が表示されたら、記載内容をよく確認したうえで「同意する」を選択します。これはスタンプや絵文字の利用状況はLINEの各種機能の利用情報をサービス改善に役立てるための機能なので、特に警戒する必要はありません。
次に「サービス向上のための情報利用に関するお願い」が表示されたら、記載されている内容をよく確認して「OK」を選択します。
この時、「上記の位置情報の利用に同意する」や「LINE Beaconの利用に同意する」にチェックを入れなくても、「OK」を選択することは可能です。
以上で、LINEの引き継ぎ作業は完了です。
2-2.新しい電話番号でLINEを引き継ぐ方法
次に、新しい電話番号でLINEの引き継ぎをする方法を解説します。
手順①
新しいiPhoneでLINEを起動し、「はじめる」を選択します。「電話番号を入力」画面で新しい電話番号を入力し、矢印ボタンを選択します。
手順②
SMSに6桁の認証番号が届いたら、「認証番号を入力」画面で認証番号を入力します。
手順③
電話番号は以前誰かが使っていたものであっても再利用されるため、新しい電話番号でログインすると自分のものではないLINEアカウント(以前の持ち主のLINEアカウント)で「おかえりなさい」画面が表示されることがあります。この場合は「あなたのアカウントですか?」という問いに対して「いいえ、違います」を選択してください。
「アカウントを引き継ぎますか?」画面が表示されたら、「アカウントを引き継ぐ」を選択します。
手順④
「ログイン方法を選択」画面が表示されたら、「以前の電話番号でログイン」を選択して前回使用していた電話番号を入力するか、「メールアドレスでログイン」を選択してLINEに設定してあるメールアドレスを入力します。
手順⑤
「パスワードを入力」画面で控えておいたパスワードを入力し、矢印ボタンを選択します。
古いiPhoneで「アカウント引き継ぎ」をオフにしている場合は「アカウントの引き継ぎを続けるためには?」画面が表示されるので、古いiPhoneで「アカウント引き継ぎ」をオンにしてから「続行」を選択します。
手順⑥
「(自分の名前)としてログイン」という画面が表示され、自分の名前であることが確認できたら「ログイン」を選択します。
手順⑦
「友だち追加設定」画面では、iPhoneのアドレス帳に登録している相手を自動で友達追加したい場合は「友だち自動追加」にチェックを入れておき、あなたの連絡先を知っている人がIDや電話番号を検索して友達追加することを許可するなら、「友だちへの追加を許可」にチェックを入れておきます。
ただし、仕事で関係のある人とはプライベートでつながりたくないなど、様々な理由でつながりたくない人がいるなら、「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」のチェックは外しておいた方が良いでしょう。
手順⑧
トーク履歴をバックアップしておいたのなら、「トーク履歴を復元」画面で「トーク履歴を復元」を選択することで復元できます。
手順⑨
「年齢確認」画面が表示されたら「年齢確認をする」を選択し、各キャリアの年齢確認に進みます。
この手順はスキップすることができますが、LINEは年齢確認をしないとID検索ができなくなるため注意が必要です。
手順⑩
「サービス向上のための情報提供のお願い」画面が表示されたら、記載内容をよく確認したうえで「同意する」を選択します。これはスタンプや絵文字の利用状況はLINEの各種機能の利用情報をサービス改善に役立てるための機能であり、基本的にプライベートな情報は送られないので特に心配する必要はありません。
次に「サービス向上のための情報利用に関するお願い」が表示されたら、記載されている内容をよく確認して「OK」を選択します。
この時、「上記の位置情報の利用に同意する」や「LINE Beaconの利用に同意する」にチェックを入れなくても、「OK」を選択することができます。
以上で、LINEの引き継ぎ作業は完了です。
3.iPhoneが故障してLINEの引継ぎができない時の対処法
LINEの引き継ぎをしたくてもiPhoneが故障してしまってどうすれば良いか分からないというケースもあります。そのままにしておくと知人に連絡できないなど、iPhoneとLINEに頼っているほど生活に支障が出る可能性が高いと考えられます。
このように、iPhoneが故障した時にどうしたら良いのか、その対処法を解説します。
3-1.iPhoneが故障してもLINEアカウントは残っている
LINEアカウントは運営側に登録されて管理されているため、メールアドレス登録やFacebookとの連携を行っているのであれば、修理後のiPhoneに再度LINEをインストールすることや、新しいiPhoneでLINEにログインすることでLINEアカウントを引き継げる可能性があります。ただし、友達リストやスタンプ、コイン残高などを引き継ぐことは可能でも、トーク履歴はバックアップがないと引き継ぐことはできません。
従ってもしもの時に備えて、普段から定期的にトーク履歴のバックアップをとっておいた方が安心です。
3-2.同じiPhoneなら電話番号認証で復旧できる
機種変更せずに故障したiPhoneを修理したのであれば、iPhoneの初期化などによってLINEアプリが削除されていたとしても、アプリを再インストールして電話番号認証でログインすれば、アカウントを復旧できます。
具体的には、修理したiPhoneでLINEを起動してログインを選択し、画面下にある「登録をしていない場合」を選択して、後は指示に従ってアカウントを復旧させます。
3-3.故障したiPhoneを買い替えた場合のLINE引継ぎ方法
LINEは不正ログインによる被害を防ぐための対策として、1つのアカウントを複数のスマホで使用することができないうえに、1つの電話番号につき1つのアカウントしか作成できない仕組みになっています。
このためiPhoneが故障した時に機種変更や、それに伴って電話番号の変更を行うと、電話番号認証しか登録していないLINEアカウントは引き継ぐことができず、ログインできなくなってしまいます。
このようなトラブルを防ぐために、以下に解説する手順をLINEアカウント作成時に行っておくことを推奨します。
3-3-1.メールアドレスを登録しておく
LINEにメールアドレスを登録しておけば、そのメールアドレスを利用してLINEにログインすることが可能です。
手順①
LINEを起動したらホーム画面にある歯車マークを選択して設定画面を開き、その画面にある「アカウント」を選択します。
アカウント画面にある「メールアドレス」という項目を選択し、メールアドレスとパスワードを設定します。
手順②
登録したメールアドレスにLINEから登録確認メールが届いたら、そのメールに記載されている認証番号をLINEの登録画面に入力し、「メール認証」を選択します。
これでメールアドレスの登録作業は完了です。
3-3-2.Facebookアカウント認証をしておく
Facebookアカウントを持っているなら、Facebookアカウント認証によってLINEにログインすることが可能になります。もしもの時に備えて、メールアドレスとあわせて認証登録しておくことを推奨します。
手順①
メールアドレス登録の時の同様の手順でアカウント画面を開き、「Facebook」の項目の横にある「連携する」を選択、確認画面で「続ける」を選択します。
手順②
Facebookが起動して連携設定画面が表示されたら、表示内容を確認して「ログイン」を選択します。
LINEのアカウント画面に戻って「Facebook」の項目に「連携解除」は表示されていれば、Facebook認証は完了です。
3-3-3.トーク履歴を定期的にバックアップしておく
iPhoneは落とした衝撃で本体を傷付けてしまうことや、雨に濡れることで水没させてしまうなど、いつどのような要因で故障してしまうか分かりません。
そのため万一の場合に備えて、トーク履歴を以下に解説する方法で定期的に自動バックアップしておくことを推奨します。
手順①
LINEのホーム画面にある歯車マークを選択して設定画面を開いたら、「トーク」を選択します。
「トーク」画面にある「トークのバックアップ」を選択して、開いた画面にある「バックアップ頻度」をオンにします。
手順②
「自動バックアップ」画面で「自動バックアップ」をオンにして、バックアップ頻度を選択して「毎日」や「3日に1回」、「1週間に1回」などから好みの頻度を選択します。
以上で、トーク履歴を任意の頻度で定期的に自動バックアップする設定は完了です。
自動バックアップはiPhoneがWi-Fiに接続されている、かつ深夜に充電されている時に実行されるので、このことに注意してバックアップをとるようにしてください。
4.まとめ
LINEのアカウントは、単に引き継ぎを行うだけではトーク履歴を引き継げないといったことや、電話番号がそのままなのか、それとも新しい電話番号を使うかで新しいiPhoneへのLINEの引き継ぎ方法に違いが生じるなど、少々複雑な部分があります。
当記事でご紹介したLINEの引き継ぎ前にしておくべき準備や、電話番号の状態に応じたLINEの引き継ぎ手順を参考にしていただき、iPhoneを機種変更する時に安全にLINEの引き継ぎを行うことに役立ててください。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
その他の情報
ノートンのソーシャルアカウントをフォローして、最新ニュースやお得な情報をゲットしよう。