正しいLINEのパスワード管理と確認、変更、忘れた時の対処法

LINEのアカウントをしっかり守り、これからも安全にLINEを利用していくために必要なパスワード管理について解説します。

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LINEのパスワードを何者かに乗っ取られたらどうしよう、LINEのパスワードを忘れたらログインできなくなってしまかも知れないので何とかしておきたい、などなど、LINEのパスワードに関する不安やお悩みをお持ちではありませんか?

今や最も頻繁に使う連絡手段としてLINEを利用しているユーザーは多く、LINEが使えなくなることは重要な通信手段を失うのと同じ意味を持つということも少なくありません。

そこでLINEのアカウントをしっかり守り、これからも安全にLINEを利用していくために必要なパスワード管理について解説します。

1.LINEアカウントの仕組みとパスワード管理の重要性

1-1.LINEのアカウントとパスワードの仕組み

LINEはスマートフォン向けアプリとして利用することを想定して開発されたこともあり、スマートフォンで利用する際にはアカウントが電話番号と紐づけられています。そのため、機種変更などで端末が変わった場合であっても電話番号が同じであれば引き続き認証され、新端末でもそれまでと同じように利用することができます。

しかし、LINEをパソコンや電話番号が同じではない別のモバイル端末などで利用する場合は、認証の方法と異なります。この場合には、メールアドレスとパスワードがセットになった認証情報が必要になり、それがないとログインできないようになっています。


これを整理すると、以下のようになります。

使用中のスマートフォンだけでLINEを利用する場合は番号認証だけで利用できる
電話番号が異なるスマートフォンやパソコンでLINEを利用する場合はメールアドレスとパスワードの設定が必要
電話番号が異なるスマートフォンにLINEアカウントを引き継ぐ場合にもメールアドレスとパスワードが必要
1台のスマートフォンだけで利用する場合であっても、スマートフォン移行時の端末故障や水没など万が一の事態に備えてメールアドレスとパスワードの設定をしておいたほうが無難だと言えます。

しかし、それは同時に「電話番号以外の認証方法を作る」ことを意味しており、パスワードなど認証情報を第三者に知られるリスクが生まれることでもあります。

1-2.パスワードを他人に知られると起きること

1-2-1.LINE乗っ取り

LINEのパスワードを知られてしまうと後はメールアドレスだけで第三者がログインできてしまうので、LINE乗っ取りの被害に遭う可能性が高くなります。

LINEのアカウントが乗っ取られてしまうと、LINEのやり取りが外部に流出してしまう恐れがあります。有名タレントの個人的なLINEが流出した騒動が芸能ニュースを賑わせたこともありましたが、LINEのやり取りは極めてデリケートなプライバシーでもあるので、それを守るパスワードの管理は重要です。

1-2-2.なりすまし

大問題になっていた時期と比べると下火にはなっていますが、LINEアカウントを乗っ取った攻撃者が本物のユーザーになりすましてプリペイドカードの購入を頼んでくるといった被害はまだあるようです。
LINE乗っ取りの二次的な被害として、アカウントの正規の持ち主にとっていわれのないところで人間関係に悪影響を受けてしまうことになります。

1-2-3.連絡先、トーク履歴を失う

LINE乗っ取りは最終的に乗っ取られたアカウントを取り戻せない可能性が高く、その場合はアカウント削除ということになります。登録していた友だちリストなども失うことになるので、LINEのみでやりとりをしている人と連絡が取れなくなります。

1-3.パスワード設定が推奨される理由

先述したように、1台のスマートフォンだけでLINEを利用するのであれば電話番号の認証だけで使えるようになるので、パスワードの設定は必要ありません。多くのLINEユーザーは1台のスマートフォンで利用しているため、パスワードについてあまり意識していないという声もよく聞かれます。

しかし、電話番号だけの認証だと他のデバイスからログインできないことや、唯一の認証手段を何らかの形で失ってしまった場合(スマートフォン移行時に前の端末が故障、水没した場合など)にログインできる手段を失ってしまうので、やはりパスワードの設定はしておくことを強くおすすめします。

ただし、そのパスワードを窃取されてしまうとアカウント乗っ取りのリスクを高めることになるので、適切なパスワード管理がなされていることが前提になります。

2.LINEパスワードを適切に管理する4つの基本

2-1.定期的に変更する

強度の高いパスワードを使い回ししないで、かつ適切に管理されているならば、リスクは企業などの情報漏えいのみになる可能性が高いので、定期的とは言え滅多に変更する必要はないかもしれません。

しかし多くの場合、簡単な強度の低いパスワードが使い回されているのが現状です。ゆえに、設定したパスワードをいつまでも同じままで利用するのではなく、定期的に変更することはセキュリティ上有効です。万が一パスワードが何らかの形で知られてしまったとしても、変更してしまえば攻撃者にログインされる心配がありません。

変更の方法については「3.LINEのパスワード管理に必要な各種手順」で解説します。

2-2.できるだけ強固なパスワードにする

LINEに限らずパスワードを破る手口として有名なのが、総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)です。アルファベットや数字などを順番に組み合わせていって、パスワードが当たるまで試し続けるという手口です。

古典的な手口ではありますが、単純なパスワードだと破られてしまう可能性が高くなります。同じ文字だけの羅列や「1234」などデフォルトで設定されることの多いパスワードは真っ先に試される可能性があるので避けましょう。

そこで、アルファベットや数字、記号などを複雑に組み合わせた強固なパスワードを使うことで推測されにくく有効な対策になります。

多くのサービスはパスワードの入力回数に制限を設けたり、複数回入力すると次の入兎力まで時間がかかるようになるなど、総当たり攻撃に対策を取ってる場合がほとんどです。

2-3.他のアカウントとパスワードの使い回しをしない

複雑なパスワードを作成したとしても、それを他のネットサービスと使い回さないようにしてください。いくつものパスワードを覚えるのは大変ですが、1つのパスワードをいくつもの認証情報に使い回してしまうと、パスワードリスト攻撃によって破られてしまう可能性があります。

パスワードリスト攻撃とは、何らかの方法で別のところで入手した認証情報を別のネットサービスで試してみるという手口です。他のネットサービスとLINEのパスワードが同じだと、他のネットサービスで入手されてしまった認証情報で破られてしまうというわけです。

2-4.名前や誕生日など推測しやすいパスワードはNG

覚えやすいからという理由で、名前や誕生日などその人のことを知っていれば推測できてしまうようなパスワードはセキュリティ上好ましくありません。なぜなら、LINEアカウントの持ち主と近い関係にある人の中に悪意を持った人がいた場合、個人情報からパスワードを推測されてしまうからです。

同様の理由で「1234」や「0000」、「abcd」など簡単に想像されてしまうようなパスワードもNGです。

3.LINEのパスワード管理に必要な各種手順

3-1.登録されているメールアドレスの確認方法

LINEに登録しているメールアドレスはユーザーIDの役割を果たすのと同時に、パスワードを忘れてしまった時などの救済にも使用するので、このメールアドレスを忘れないようにしておく必要があります。

3-1-1.スマートフォンアプリ編
スマートフォンアプリ版LINEで登録されているメールアドレスを確認する手順は、以下の通りです。

設定メニューを開き、「アカウント」をタップします。

次に、「メールアドレス登録」をタップします。

ここで表示されているのが、登録されているメールアドレスです。

3-1-2.パソコン編

パソコン版LINEで登録されているメールアドレスを確認する手順は、以下の通りです。

パソコン版LINEにログインした状態で、ウインドウ左上の歯車アイコンをクリックします。小さいので分かりづらいかも知れませんが、左上にあります。

歯車アイコンをクリックするとメニューが表示されるので、その中の「設定」をクリックします。

設定ウインドウが開くと、自動的に「基本設定」の画面が表示され、そこに登録されているメールアドレスが表示されます。

3-2.パスワードを変更する方法

LINEのパスワード変更は、スマートフォンアプリ版でのみ可能です。変更の手順は、以下の通りです。

設定メニューを開き、「アカウント」をタップします。

次に、「メールアドレス登録」をタップします。

ここで「パスワードの変更」をタップして、パスワード入力画面に遷移します。

パスワード変更前に現在のパスワードの入力を求められるので、ここで現在のパスワードを入力します。

次に、変更したいパスワードを入力します。2回同じパスワードを入力してください。

最後に「確認」をタップして、パスワードの変更完了です。

3-3.パスワードを忘れてしまった時の対処法

現在のパスワードを忘れてしまった場合は、変更することもできなくなります。そればかりか現在使用している端末がログイン情報を失ってしまって自動ログインされなくなってしまうと、二度とログインができなくなる恐れがあります。
その場合はパスワードの変更手続きをすることになります。

3-3-1.スマートフォンアプリ編

スマートフォンアプリ版のLINEでパスワードを忘れてしまった場合の対処は以下の手順で行います。

設定メニューを開き、「アカウント」をタップします。

次に、「メールアドレス登録」をタップします。

ここで「パスワードの変更」をタップして、パスワード入力画面に遷移します。

パスワードの入力を求められますが、ここで下にある「パスワードを忘れた場合」をタップして確認メールの送信手続きをします。

タップをすると「確認メールを送信しますか?」と尋ねてくるので、「確認」をタップすると、あらかじめ登録してあるメールアドレスにパスワード再設定手続きのメールが届きます。

確認メールが届いたら、そこにあるリンクにアクセスをしてパスワードを再設定してください。

3-3-2.パソコン編

パソコン版LINEでパスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面の一番下にある「パスワードを再設定」をクリックします。

次に、登録しているパスワードの入力画面になるので、あらかじめ登録しているメールアドレスを入力して「確認」をクリックします。
その直後に、登録しているメールアドレスにパスワード再設定手続きのメールが届くので、その中にあるリンクをクリックしてパスワードを再設定してください。

3-4.新たにパスワードを設定する方法

1台のスマートフォンだけでLINEを使用している場合は電話番号によって認証されているため、メールアドレスとパスワードは設定していなくても使用可能です。

そのスマートフォン以外のデバイスでもLINEを使いたい場合、機種変更でLINEアカウントを移行する場合などにメールアドレスとパスワードが必要になるので、新規に登録しておく必要があります。

新規登録の手順は、以下の通りです。

設定メニューから「アカウント」をタップします。

次に「メールアドレス登録」をタップします。ここで「登録完了」と表示されている場合は、すでにメールアドレスが登録されています。「未登録」と表示されている場合は、そこをタップして次に進んでください。

メールアドレスを入力して、次にパスワードを2回入力します。

最後に「確認」をタップして、手続きを完了させてください。

3-5.LINEのアカウントを削除する

LINEのアカウントは電話番号に紐づけられているので複数のアカウントを持つことは通常あまりないのですが、不要なアカウントがもしあるという場合は、放置していて知らない間に乗っ取り被害に遭う可能性が出てくるので、アカウントを削除しておくことをおすすめします。

アカウント削除の手順は、以下の通りです。

設定メニューを開き、「アカウント」をタップします。

次にアカウントメニューの一番下、「アカウント削除」をタップします。

次に確認画面が表示されるので、ここで「アカウントを削除」をタップするとLINEアカウントは削除されます。

この確認画面でも警告されていますが、この操作をするとアカウントに登録されていた友だちリストやトーク履歴は全て戻ってきませんので、十分に確認の上本当に不要なアカウントを削除するようにしてください。

4.まとめ

安全に利用すればとても便利な通信手段として活躍してくれるLINEですが、それゆえにパスワードが漏洩することにより乗っ取りなどのリスクは以前より看過できないものとなっています。

LINEのアカウントはスマートフォンだけで利用する場合と複数のデバイスで利用する場合とでは取り扱いが異なるため少々ややこしく感じるかも知れませんが、この仕組みを理解しておくとより安全・快適にLINEを利用できるようになります。

この記事ではそのために必要な情報と操作手順をまとめていますので、今後も安全にLINEを楽しめるように必要な設定を押さえておいてください。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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